2017-08-17

ナミガタタチゴケの葉


 ナミガタタチゴケ Atrichum undulatum はスギゴケの仲間で、和名は葉に波状の横しわが見られるところからでしょう。 普通種すぎて、このブログでコケを載せはじめた初期に一度載せたきりで(こちら)、スギゴケ科の特徴である薄板の様子も、葉の断面では載せていませんでした。 そこで今回は葉をもう少し詳しく撮ってみることにしました。


 上が葉の断面です。 ナミガタタチゴケの薄板は中肋上に4~6列あり(上の写真では5列)、高さは3~4細胞です。
 一般に蘚類の中肋は多層の細胞からなっています。 中肋の各部の名称も併せて入れておきました。 ガイドセルは水分を導く役割を持っていると考えられています。 ステライドは厚壁の細胞からなる組織で、平凡社の図鑑等にはその役割の記載はみつかりませんが、強度を保っているのでしょう。


 上は葉を横やや斜め下から撮ったものです。 葉縁には対になった歯が並んでいます(葉縁と重なっている所は分かりにくいのですが、赤い円で囲った所などではよく分かります)。 また葉の裏(背面)には横じわに沿って歯が並び、中肋背面にも葉の上部を中心に歯が見られます。


 上は葉の背面の横じわに沿った歯です。


 上は葉の上部の中肋背面の歯を撮ったものです(3枚の写真を深度合成しています)。

(2017.8.11. 堺市南区豊田)

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