ネズなどが混じるコナラを中心とした雑木林を歩いていると、足元に黄色いキノコ。 抜いてみると、傘の上も下も柄も黄色です(下の写真)。
傘の裏には胞子を作るひだも管孔も見えませんが、よく見るとクモの巣を張ったように黄色い繊維で覆われているようです。 これは、まだ若いキノコで、傘の裏が菌糸で作られた「被膜」に覆われて保護されているのでしょう。
断面を作ってみると・・・
予想通り被膜の内側には胞子を作る管孔がありました。 イグチ科のキイロイグチです。 キイロイグチは被膜が発達したキノコなんですね。
傘の肉は白色~淡黄色ですが、青黒く汚れたようになっています。 これは切った時の傷で肉が青変したもので、これもこのキノコの特徴のひとつです。
しばらく歩くと上のようなキノコがありました。 これもキイロイグチでしょう。 下はこのキノコの傘の裏側を見たものです。
上の写真、傘の縁には被膜が残っています。 写真のちょうど中央付近の管孔が青黒くなっていますが、これは管孔も青変することを示すために、爪で引っ掻いた場所です。
上は古くなったキイロイグチでしょう。 キイロイグチの管孔は古くなると暗褐色に変わります。
黄色のキノコってあんまりお目にかかったことない代物
返信削除なんか、毒キノコっぽいですが、食べれます?まさか・・・
イグチ科のキノコの多くは食べられます。
返信削除このキイロイグチも毒は無いようです。
ただ、苦味が強いので、茹でこぼしをするなどの工夫が必要なようです。
私はキノコは観賞第一ですが・・・。