2014-11-12

オニノゲシ

 オニノゲシはヨーロッパ原産ですが、帰化植物として世界中に分布しています。 名前は厚壮で葉のトゲが発達した鬼のようなノゲシ(ハルノノゲシ)ということでしょう。 なお、ノゲシは野にあるケシということですが、アヘンの材料となるケシはケシ科ですし、ノゲシもオニノゲシもキク科で、葉が似ているだけで全く別の植物です。


 上がオニノゲシです。 11月4日、堺市南区豊田での撮影です。


 上は1枚目の写真の一部を拡大したものですが、オニノゲシの葉の付き方の特徴として葉の基部が半月状に茎を抱いています。


 環境によっては、オニノゲシは上のように赤みを帯びることもあります。


 オニノゲシの花は、春から晩秋まで見られます。 上は10月19日に撮ったものですが、ツボミ、花(頭花)、花後の姿が写っています。


 花の終わった頭状花序にスカシヒメヘリカメムシが来ていました(上の写真)。 子房から果実になる途中の、胚乳が吸い易い頃を狙って来ているのでしょう。


 果実が成熟すると冠毛が伸びてきます(上の写真)。 冠毛は汚白色です。


 上はまさに飛び散ろうとしているそう果です。 そう果には縦の脈が見られます。 ノゲシのような横じわはありません。

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