2014-11-22

ヨモギエダシャクの幼虫

2014.11.6. 堺自然ふれあいの森


 ヨモギにいた上の写真のイモムシ、写真ではよく分かりませんが、シャクトリムシつまりシャクガ科の幼虫です。 ヨモギを食餌植物とするシャクガ科の幼虫もいろんな種類がいるのですが、上はヨモギエダシャクの幼虫ではないかと思います。
 ヨモギエダシャクの幼虫は、少なくとも私にとっては、厄介な幼虫です。 1齢幼虫は背面に縦の黒条がある淡緑色で、2齢幼虫は全体黒褐色と変化し、さらには3齢幼虫以降の体色は、緑色型、淡褐色型、暗褐色型など、たいへん変化に富んでいます。 さらにさらにヨモギエダシャクの幼虫の食餌植物は多岐にわたり、どんな植物の上にいるか分かりません。 タケニグサを食べている下のシャクトリムシもヨモギエダシャクの幼虫だと思っています。

2013.9.9. 岩湧山麓

 ではヨモギエダシャクの幼虫の特徴はどこにあるのでしょうか。 1つは、背から側面に刺毛が散在しますが、その基部には丸い隆起(疣起:ゆうき)があり、特に第2腹節の背側にある1対が大きいことです。 ただしこの第2腹節背面の疣起の大きさにも、かなりの個体差があるようです。
 もう1つは、上記の第2腹節背面の疣起の前方に、縦長の暗色斑があることです。 ただし、この暗色斑にも、かなりの個体変異があり、なかにはほとんど認められない場合もあります。

 ところで・・・

2014.10.24. 堺自然ふれあいの森

 上の幼虫は、頭部が大きいシャクトリムシで、調べたらすぐに名前は分かるだろうと思っていましたが、なかなか分かりません。 「不明幼虫の問い合わせのための画像掲示板」にも質問してみたのですが( No.2229 )、回答は得られませんでした。 悩みながら、写真を見返していると・・・


 背面から撮った上の写真を見ると、上記のヨモギエダシャクの特徴があてはまります。 画像掲示板に出したのは横からのみの写真でしたから、回答いただけなかったようです。 頭部の膨らみは気になりますが、何らかの異常だと思われます。

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