2015-02-10

ハマビワ


 2月7日、長居植物園でハマビワの花が咲いていました。 ハマビワの花期は10~11月とされていますので、かなり遅れています。 ハマビワは西日本の暖地海岸の照葉樹林中に生える木ですから、やはり無理があって、花芽が形成されても、なかなか咲けなかったのかもしれません。 咲いた花も、寒さですぐに痛んでしまうようでした。 もっとも、ハマビワはクスノキ科で、クスノキ科の花は小さいのが常で、それに常緑樹ですから花は葉に隠されがちで、咲き揃った美しい姿は期待できませんが・・・。


 ハマビワは雌雄異株で、咲いているのを見たのは雄株です。 5~6個の花が4~6枚の総苞に包まれています。 1つの花は、花被は筒状で上部は6裂しており、雄花のオシベは9~12個本です。


ハマビワの葉の裏

 名前の「ハマ」は沿海地に生えるからで、「ビワ」はバラ科のビワ(枇杷)に似ているからと言われているのですが、ビワの葉には鋸歯がありますし、葉の大きさも異なります。 あえて似ている所を探すと、葉の裏に毛が多いことと、毛の多い若枝の雰囲気でしょうか。


 冬芽は長楕円形で、先はやや尖っています。 芽を包む鱗片は幅広く、白毛が見られます。

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