2015-05-11

クロカタビロオサムシ

 今回の3枚目以降の写真は残酷なシーンになっていますので、ご注意ください。


 クロカタビロオサムシは黒くて肩の広いオサムシです。 この場合の「広い肩」は前翅の前胸背板に近いところが角ばっているところを指すのでしょう。 これは、多くのオサムシでは翅が退化して飛べなくなっているのですが、このクロカタビロオサムシでは、前翅の下に立派な後翅を格納していて、飛ぶことができることと関係しているように思います。


 体の色は黒色で光沢があり、前胸背板の側縁部と上翅の側縁部は緑色がかっています。 飛べることとも関係するのでしょうが、多くのオサムシの仲間が地上を徘徊して餌を探すのに対し、クロカタビロオサムシは樹上でよく見られ、蛾の幼虫などを捕らえて食べます。
 今回、この蛾の幼虫を捉える瞬間を目撃することができました。


 犠牲となっているのはニトベエダシャクの幼虫でしょうか。 捕らえるのは一瞬でした。 ススッと葉の間に入ったと思ったら、もう幼虫をくわえていました。




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