タムラソウは筒状花のみからなるキク科の多年草です。 日本での分布は、本州、四国、九州ですが、自生地はそんなに多くはありません。 葉は羽状に深く裂けています。 花期は8~10月です。
上の写真、
クリチャササグモがくっついていますが、今回は総苞片に注目。 総苞片は隙間なく並び、それぞれの先端は短いトゲになっています。
1つの花(小花)に注目すると、花弁は5枚で、他の多くのキク科の花同様に5本のオシベがくっつきあって筒を形成し、その筒の内側に花粉を出し、花粉は筒の内側を伸びてくるメシベに次第に押し出されます。
上の写真の黒っぽいものがオシベ(の集まり)です。
タムラソウは一見アザミ属のようにも見えます。 しかし葉が柔らかく刺が無いこと以外にも、以下のようにいろいろ違いがあります。
上の花は終わりに近づき、オシベの筒からはメシベが長く突き出ています。 花柱の先は深く2裂し、次第にくるりと巻きかえってきます。
上は花が終わり、果実が形成された時の姿です。 下の【 参考 】に載せたように、アザミ属の冠毛は羽状に枝を分けているのですが、タムラソウの冠毛は枝を分けません。
果実の下端は花床に斜めにつきます。 上の写真の少し凹んだように見えている所が花床についていたところです。
(最初の3枚は2015.9.22.に、後ろの3枚は10.27.に堺自然ふれあいの森で撮りました。)
【 参考 】 ヨシノアザミの冠毛(2015.10.9.撮影)
おはようございます!
返信削除アキノタムラソウを検索していましたら 貴Blogがヒットしました(^^;)
アザミのような こんな野草じゃないと思いましたら・・・「タムラソウ」なんですね(^^;)
初めて見る野草で ビックリです!(^-^)
タムラソウはキク科、アキノタムラソウはシソ科で全く別の花なんですね。
返信削除語源的にも全く別で、タムラソウは果実の様子を箒に見立てて玉箒草(タマバタキソウ)が訛ってタムラソウになったという説や、多くの紫色の花をつけることから多紫草(タムラサキソウ)が訛ってタムラソウになったという説がありますし、アキノタムラソウやナツノタムラソウの「タムラ」は、たくさんの小さな花が集まって咲いているところから、「タムラ(屯・党)」が語源になっているようです。
おはようございます!
返信削除>「タムラ(屯・党)」が語源
ひぇえー! 花の名前の由来まで遡ると・・・面白いですねd(^^)
それじゃーこの「タムラ(屯・党)」が 動詞になると・・・たむろする(屯する)になりますか!?
なるほど! 一つ賢くなりました!
また、教えて下さい!♪(^^)♪