2016-01-25

チヂレゴケ


 写真はチヂレゴケ Ptychomitrium sinense でしょう。 近くの民家の石垣にくっついていました。 チヂレゴケはコンクリートや岩組に塊を作ると言われています。 写真の塊はチヂレゴケとしてはかなり大きなものでしょう。


 乾いた状態では葉は上の写真のように巻縮しています。 これが和名の由来でしょう。


 胞子体は頂生しています。 茎は直立し、少し枝分かれしています。


 湿ると上の写真のようになります。


 帽は蒴全体を覆います。 左は蒴全体が帽で覆われている状態です。 中央は帽を取った蒴で、蓋には長い嘴がついています。 右は中央の蒴を覆っていた帽です。


 葉は披針形で先は尖っています。 縁は全縁で、中肋は葉先のすぐ近くにまで達しています。

(2016.1.23. 堺市南区槇塚台)

◎ チヂレゴケの葉身細胞や、蒴歯、胞子の顕微鏡写真などはこちらこちらにも載せています。