2017-01-12

スエヒロタケ


 さすがにのびのびとという感じでは無いものの、この寒さの中で元気に育っているスエヒロタケ Schizophyllum commune です。


 表面を拡大してみると、白っぽい毛がびっしりと生えています。


 傘の裏を見ると、ひだが二重になっていて、乾湿によって開閉します。 上は閉じている状態です。

 スエヒロタケの分布は広く、南極大陸を除く全ての大陸で発見されています。 適応力が強いのか、稀にはヒトの体内でも、吸い込んだ胞子が気管支で発芽し、セキやタンなどがしつこく続くこともあるようです。 ちなみに、このような感染が知られているキノコは、今のところ、スエヒロタケ以外にはヒトヨタケだけのようです。 一方、スエヒロタケからはシゾフィランと言う副作用の少ないすぐれたガン治療薬が作られる事でも知られています。

(2017.1.11. 堺自然ふれあいの森)

◎ スエヒロタケはこちらにも載せています。

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