2017-05-25

ナガハコゴケ


 2016年12月10日、美しい蒴をつけている大きなコケ群落に出会いました。 種の同定には自信が持てなかったので、以下のように継続観察したところ、ナガハコゴケ Weissia longidens のようでした。


 葉の長さは2mmあまりで、中肋は葉先に達しています。 茎の上部の葉が巻縮しかけていますが、乾くと1枚目の写真のように強く巻縮します。


 上は2017年1月6日の状態です。 1枚目の写真からは1ヶ月近く経っていますが、ほとんど変化は無く、カメラを引いて生育環境を撮ってみました。
 その後、何度か見に行きましたが、色が濃くなった蒴が増えた程度で、大きな変化はありませんでしたが・・・


 4月2日に行くと、上のように蒴歯を開いた蒴がありました。 長歯小苔の名前のように、長い蒴歯です。



 蓋の取れたばかりの蒴歯は、ネジクチゴケの蒴歯のように、束になってねじれています。


 上は葉身細胞で、パピラが発達しています。

(堺市南区鉢ヶ峯寺)

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