昔いただいたシモフリゴケ
Racomitrium lanuginosum の標本を観察しました。 シモフリゴケは日当たりの良い亜高山帯~高山帯で見られるコケです。
水で湿らせると、すぐに上のような姿に戻りました。 葉の先は透明尖になっています。
葉を顕微鏡で見て(上の写真)驚きました。 透明尖の部分の葉縁には刺状の歯があるのに葉緑体を持った部分の縁には歯がみあたらないなど、透明尖の部分と葉緑体を持っている部分とでは、特徴が異なり、別種の組織を見ているようです。 もう少し詳しく見ていくと・・・
上は透明尖の部分で、右下に少し葉緑体を持った部分が写っています。 透明尖の部分の細胞には背の高いパピラがたくさん見られます。
葉緑体がある部分の葉身細胞は長い矩形で、縦壁は著しく波状に肥厚しています(上の写真)。
◎ 自然の中のシモフリゴケの様子などは
こちらに載せています。
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