2017-09-06
ケカガミゴケの無性芽
枯れたソメイヨシノの幹をヒロハツヤゴケやケカガミゴケなどが覆っています。 下は上の赤い四角の部分を拡大したものです。
今回は上のピントの合っているケカガミゴケ Brotherella yokohamae に注目しました。 下はこのケカガミゴケをさらに拡大したものです。
コケの場合は、拡大率を変えるとイメージが変わる場合がよくあるので、今回は3段階で撮ってみました。
和名の意味は「子持ち糸苔」で、糸のように細いコケは分かるのですが、上のように拡大しても「子」つまり無性芽は葉に隠されて見えてきません。
前に本種を載せた時(こちら)は、葉を取り除いて無性芽を観察しましたが、このようにすると、葉と無性芽との位置関係がよく分からなくなります。 そこで今回は、葉を透かして無性芽が観察できないか、チャレンジしてみました。
上の2枚は同じ所を撮ったもので、葉をとおしてぼんやりと見える無性芽(上)と、無性芽にピントを合わせた写真(下)です。 無性芽にピントを合わせた写真はくっきりとは写っていませんが、葉をとおして撮っているので、これが限度です。(くっきりとした無性芽の写真はこちらをご覧ください。)
深度合成すれば葉にも無性芽にもピントの合った写真は可能です。 しかしそうすれば葉と無性芽が同じ平面に重なったような写真になってしまい、立体的な様子がかえって不明瞭になってしまいます。 このような場合は2枚の写真を頭の中で“合成”する方が良いでしょう。
もう1枚、無性芽にピントを合わせた写真だけですが、同様の写真を下に載せておきます。 この無性芽は“枝分かれ”しつつあります。
(2017.9.3. 堺市南区鉢ヶ峯寺)
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