赤と緑の葉が混じったアカイチイゴケ
Pseudotaxiphyllum pohliaecarpum が若い蒴をつけていました。
上はほとんどが赤い葉です。 葉は扁平についています。
アカイチイゴケについては、蒴は横を向いたがまだ細い状態である3月の様子を
こちらに、緑の葉に無性芽をつけ、胞子を出している蒴をつけた6月の様子を
こちらに載せています。 しかし、赤い葉の顕微鏡写真はまだ載せていませんでしたので、以下は赤い葉を中心に・・・
葉は長さ1~1.5mmで非相称です。 中肋は二叉しています。
ちなみに、属名の
Pseudotaxiphyllum の pseudo- は「偽の」という意味ですし、taxiphyllum は同じハイゴケ科のキャラハゴケ属のことです。 キャラハゴケという属名は「キャラボクの葉に似たコケ」という意味でしょうし、実際にキャラボクやイチイなどの属名は
Taxus です。 つまりはアカイチイゴケの属名は「キャラボクの葉に似たコケと少し異なる」ということになるのでしょうね。
上は葉身細胞ですが、葉が赤いのは主に細胞壁の色によるようです。 広葉樹の紅葉は液胞にアントシアニンができるためですから、根本的に違うようですね。
このことは、葉の基部の緑色が残っている部分との境界付近を見ると、より明瞭になります(下の写真)。
(2018.1.4. 富田林市 錦織公園)
0 件のコメント:
コメントを投稿