2018-01-08

チョウバエの一種


  ヤツデの葉の裏にいたチョウバエの一種です。 体長は腹部の先が見えないのでよくわかりませんが、翅端までは3mmでした。 下の写真の左下にはフカヤカタカイガラムシの幼虫が写っています。


 チョウバエを漢字で書けば「蝶蝿」で、これはドイツ語の Schmetterlingsmücken の訳だそうで(Wikipedia)、Schmetterlingは「チョウ目(蝶や蛾)」ですし、mückenは「蚊」ですから、意味からすると「蝶蝿」よりも「蛾蚊」の方がふさわしいのでしょうね。 しかし和名はカタカナで書く決まりですから、「ガカ」ではよけいに意味不明になってしまうでしょうけど・・・。
 ハエ目(古くは双翅目)は、触角の様子でハエやアブの仲間と蚊の仲間に大別できます。 チョウバエの触角は、上の写真のように、多数の節からなる長い触角ですから、やはり意味からすると「蝿」よりも「蚊」ですね。 なお、チョウバエの仲間の頭部はとても小さく退化しています。
 チョウバエの仲間のうち、オオチョウバエやホシチョウバエは人家でも浴室、台所の排水回りやトイレなどで見かけますが、これらはチョウバエの仲間のほんの一部で、野外ではたくさんの種類が見られます。

(2017.12.30. 堺市南区茶山台)

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