明るい緑と濃い緑、色の違うコケが接していました(上の写真)。
上は濃い緑のコケです。 葉が密でやや扁平についている姿を見ると、ツガゴケのようです。
上は明るい緑のコケですが、やはりツガゴケのように見えます。 混み具合からすると、こちらの方が隙間が多いようですが、同じコケが同じ場所でこれほど色が違うものなのか、ほんとうに両方ともツガゴケなのか、確かめるために少し持ち帰りました。
上の写真、光を当てると色の差がほとんど分からなくなりましたが、上が濃い緑、下が明るい緑です。 濃い緑の方が茎が長く、同種だとすれば、年月を経ているようです。
上は濃い緑の葉ですが、明るい緑の葉もほぼ同じ特徴を持ち、いずれも図鑑のツガゴケの葉の特徴とよく一致します。
上は濃い緑の葉身細胞で、下は明るい緑の葉身細胞です。 写真からは下の方が少し大きな細胞のようですが、ツガゴケの葉身細胞は葉の基部に向かうにつれて少しずつ大きくなります。 できるだけ葉の中央部の同じような所を撮ったつもりですが、この程度の大きさの違いでは何とも言えないでしょう。
以上のことをまとめると、色の異なる2つのコケは、いずれもツガゴケ
Distichophyllum maibarae でしょう。 なぜこんなに色が違うのかについては、少し性質の異なる2種のクローンが接しているのか、片方が落ち葉に覆われるなど何か違った環境下に置かれた時期があったのか、いろいろ考えられますが、結論は出せませんでした。
(2018.2.7. 堺自然ふれあいの森)
◎ ツガゴケの蒴については、帽のある蒴は
こちらに、蓋の取れた蒴は
こちらに載せています。
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