寒風に揺れる枝にオオカマキリの卵鞘(=卵のう)がありました。
堺自然ふれあいの森では、葉も枯れて褐色になったススキ群落の中などにも、よく似た色のオオカマキリの卵鞘がよく見つかります。 昔はスリムな体でどうして幅広の卵鞘を作れるのか不思議に思いつつも、保護色になる場所をうまく選んで産卵していると思っていたのですが・・・。
下は11月上旬に撮った
オオカマキリの産卵の様子です。
上は腹部の端付近を撮ったものです。 2枚の写真を比較すると、幅広の卵鞘は産卵管の向きを変えながら泡を噴出させて作っているようですが・・・
産卵している周囲は緑色です。 産卵場所の周囲がこれから枯れて卵鞘が目立たなくなることをオオカマキリが理解して産卵しているとは、とても思えません。
オオカマキリと体形のよく似た
チョウセンカマキリの卵鞘も、細長い形ですが、やはり細い枝や茎でよく見つかります。 これに対して・・・
上は体の幅が広いハラビロカマキリの卵鞘です。
ハラビロカマキリの卵鞘は、上のような木の幹や建物の壁面などでよく見られます。
オオカマキリは、体形に合っていて脚で基物を挟み易い細長いものを選んで産卵しているだけではないでしょうか。
(注) カマキリ目に分類される種数は少ないため、右の「ラベル」では便宜上バッタ目に含めています。
◎ オオカマキリの孵化の様子や孵化後の卵鞘の断面などを
こちらに載せています。
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