2018-08-19

カトリヤンマ

 堺自然ふれあいの森の「森の館」の屋上から木道が伸びています。 この木道の目的は、1つにはエレベーターを利用して車いすなどでも森の中を楽しむことを可能にすることですが、地上からでは分からない木の高い所を観察するためでもあります。 樹間を縫うように通っていますから、薄暗い所もあちこちにあります。 そんな薄暗い所にカトリヤンマ Gynacantha japonica (オス)がいました(下の写真)。



 トンボの仲間は肉食で、飛んでいる虫を餌とします。 もちろんトンボの仲間の多くが蚊も餌としているわけで、なぜこのヤンマだけを「蚊取りヤンマ」と言うのでしょうか。
 じつはカトリヤンマは昼間は薄暗い所の木の枝などに止まってじっとしており、夕方に活発に活動します。 つまりこのヤンマが昼間にいる薄暗く風通しの悪い所は蚊が集まる所でもあります。
 これは私の想像ですが、カトリヤンマは蚊を好み、蚊の多い所に来ているのだと思われていたのではないでしょうか。

(2018.8.8. 堺自然ふれあいの森)

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