写真はオオケビラゴケ
Radula perrottetii です。 岩に着生していました。
上は腹面から撮っています。 背片の長さは大きいもので 1.5mmほどです。
背片は卵形で円頭、腹片は三角形で、茎の反対側にまで広がっています(上の写真)。 キールは浅く弓型に凹んでいます。
上は葉身細胞で、多くのケビラゴケ科のコケと同様、大きな油体が各細胞に1個あります。
茎の皮層細胞は厚壁です(上の写真)。
このコケは大麻の有効成分の一つであるテトラヒドロカンナビノール(THC)と同様の作用を持つ化学物質を含んでいることが知られています。 含まれている量はごく微量ですし、全国に分布していますので、ここに載せた産地が問題になることはないでしょうが、念のため詳しい場所は書かないようにしておきます。
(2020.3.18. 和歌山県橋本市)
はじめまして記事拝見いたしました。
返信削除私最近テラリウムを始めて
こちらのオオケビラゴケのみ全く販売されていなくて探しています。どこで手に入りますか?
コメントありがとうございます。
返信削除日本国内に1800種以上あるコケのうち、テラリウムに使われるコケは、テラリウムという特殊な環境でも育ち、ある程度の大きさで扱いやすく、見栄えのするごくごく一部のコケに限られています。
オオケビラゴケはケビラゴケ科の中では大きなコケですが、それでも幅は2~3㎜しかなく、基物に張り付くコケであることなど、テラリウムに適しているとは言えず、販売している所は無いと思います。