2021-07-13

ベニバナイチゴ・エゾツツジ

 秋田駒ケ岳で 2021.7.8.に見た、赤い花を咲かせていた落葉低木を2種、まずはベニバナイチゴから・・・ 


 ベニバナイチゴ Rubus vernus は、その属名から分かるようにキイチゴの仲間で、北海道西南部~本州中北部の亜高山帯~高山帯に生育する日本特産の落葉低木です。 高標高、寒冷地に生育するキイチゴ類であること、赤い花をつけること、茎に棘が無いことなど、キイチゴの仲間としてはかなり“個性的”です。
 なお、イチゴと赤い花をつけるキジムシロ属とを交配させたピンクの花をつける園芸品種( Fragaria × Potentilla )も「ベニバナイチゴ」という名前で販売されていますので、注意が必要です。


 上はエゾツツジ Therorhodion camtschaticum です。 アジア北東部とアラスカにも分布しますが、日本では本州北部と北海道の高山のみの分布ですので、信州の高山などでも見ることはできません。 葉の裏面や縁、花柄、ガク片には細かい毛があります。 落葉低木ですが背が高くならないため、花がよく目立ちます。


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