立ち枯れて腐りの進んだ木についていた変形菌のチョウチンホコリ Physarella oblonga です。 子嚢に大きなへそ状の凹みがあり、柄は赤い色をしています。 暖帯から熱帯に多い種で、日本ではおもに盛夏に出現します。
成熟したチョウチンホコリの子嚢は、子嚢壁が花のように裂けます。 上の写真はそれを柄のついている側から撮っています。
本種の細毛体は、通常のものとは別に、石灰質のトゲのような細毛体が子嚢壁に付着します。 石灰節は小さく黄色です。
上は子嚢壁の裂けた面を上にして撮っています。 裂ける前のへそ状の陥入部は擬軸柱のような形で残っています。
上は子嚢壁に付着していた石灰質のトゲのような細毛体です。
上は顕微鏡で観察した(通常の)細毛体、胞子と石灰節です。
上は(通常の)細毛体と胞子がほとんど無くなった状態です。
(2021.8.25. 兵庫県西宮市 北山)
2023年7月24日、『らんまん』で知りました。不思議ですね。微細な構造を明らかにした研究者に敬意を。
返信削除変形菌は神出鬼没で、探す楽しみも大きいですね。
返信削除『らんまん』で色々勉強になってきます。
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