2021-11-17

ソネリラ・ドンナサメンシス


 京都で開催された「苔・こけ・コケ展」で Mosslight-LED さんのテラリウムの中で咲いていた上の写真の小さな植物、紫外線対策なのか、霧をつかまえて水を得るためなのか、茎や葉に長毛が密生しています。 花弁は3枚、オシベも3本と、3数性を示しています。
 オシベの形態からノボタン科ではないかと思いましたが、調べてみたところ、Sonerila dongnathamensis でした。 原産地はタイのようです。 パルダリウムやビバリウム用植物として出回り始めているようですが、和名はまだ無く、学名のまま、ソネリラ・ドンナサメンシスという名で流通しているようです。
 ふつうノボタン科は花弁とガク片は5または4枚で、オシベはその2倍あるのですが、5または4と一定でないところから、このような小さな花では3数性を示しているのでしょう。
 ちなみに、Sonerila(ソネリラ属)は草本または小低木として熱帯アジアに100種以上が自生していますが、花は全て3数性のようです。

 下はよく植栽されているシコンノボタン Tibouchina urvilleana (ノボタン科)です。


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