2022-03-27

ホソミツヤゴケ

 

 写真はホソミツヤゴケ Entodon sullivantii だと思います。 コンクリート製の擬木に張り付いて育っていました。 蒴は成熟に近づいているようです。

 蒴の成熟に向けて栄養分を送り続けた配偶体は、葉の色を見ても弱り気味のようです。 葉はゆるく扁平についています。

 上は茎葉です。 Entodon(ツヤゴケ属)の特徴として、翼部には方形の細胞がたくさん見られます。

 上は葉身細胞です。

 上は枝葉です。

 枝葉の葉先には微歯が見られます(上の写真)。

 上は蒴歯です。 内蒴歯の基底膜は低く、間毛はありません。


 外蒴歯の下部には密に横条があります(上の2枚の写真)。 本種に似たヒロハツヤゴケの蒴歯には、このような横条はありません。

(2022.3.17. 箕面公園)

◎ ホソミツヤゴケはこちらにも載せています。

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