ルリカケス

　２泊３日で奄美大島に行ってきたのですが(こちら)、車の運転中、ルリカケス Garrulus lidthi を２度みかけました。　一度は車の前を飛んで横切られ、もう一度は車から２ｍほどの所にいたのですが、カメラを準備する間もなく飛び去られました。　仕方がないので、下は環境省の奄美野生生物保護センターにあった剥製です。 

　ルリカケスは奄美群島の奄美大島、加計呂麻島、請島に分布する固有種で、1921年には国の天然記念物に指定されています。
　古くは美しい羽毛や標本を目的に乱獲され、近くは開発による生息地の減少や、ノネコやマングースによる捕食などで生息数が減少しました。　しかしその後、大規模のマングース捕獲作戦や自然林を回復させる取り組みなどの対策がとられた結果、個体数が増加し、2006年改訂のレッドリストでは絶滅危惧種から外され、2008年には希少野生動植物種の指定も解除されています。