2023-10-07

ヤマトソコマメゴケ?

 

 上の写真、ミドリゼニゴケ(?)を中心に、いろいろなコケが混生していますが、黄色の矢印で示したのはヤマトソコマメゴケ Geocalyx lancistipulus ではないかと思います。

 乾いて葉が巻いてきていますが、葉を含めた茎の幅は 1.5~2mmです。 注目したいのは枝分かれのしかたで、腹面から枝が出ているように見えます。

 上は腹面から撮っています。 枝は茎の腹面から出ていて、いわゆるムチゴケ型分枝をしています。 葉は瓦状についています。

 葉は1/5~1/4までV字形に2裂し、裂片は三角形です。

 上は腹葉です。 腹面は仮根が多く分かりにくいのですが、腹葉は茎径とほぼ同じ幅で、1/2~2/3まで2裂し、裂片は披針形で全縁です。

 葉身細胞は、トリゴンは小さく、薄壁です(上の写真)。 油体は楕円体、微粒の集合で、しばしば1~2個の眼点があります。
 平凡社には「(細胞の)表面には著しいベルカがある。」と書かれているのですが、ベルカは確認できませんでした。 また、平凡社では低地のコケとされていますが、上は北海道・雄阿寒岳山麓の標高400m付近で2023.9.9.に見たコケですし、生殖器官が観察できていませんので、タイトルには「?」をつけておきます。

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