2014-08-08

ムネアカキバネサルハムシ




 写真はクズの葉の裏にいたムネアカキバネサルハムシ Pagria consimile のメスで、体長は 2.5mmでした。
 従来はキバネサルハムシとされてきましたが、キバネサルハムシは、ムネアカキバネサルハムシ、ツヤキバネサルハムシ、チビキバネサルハムシ、マルキバネサルハムシの4種類に分けられています(詳しくはこちら)。 ちなみに、4種類ともマメ科植物を食べているようです。
 ムネアカキバネサルハムシは上記の4種のなかでは最大です。 本州と九州では、主としてクズやハギ類から採集されていて、低地から低山地(標高800m以下)までかなり普遍的に分布しているようです。 上翅基部の隆起部の後方に、八の字形の濃色の斑紋を持ちます。


 上の個体は最初の写真のものより濃色の部分が多いのですが、色彩変異で、これもメスでしょう。


 上はムネアカキバネサルハムシのオスです。 オスはメスに比較して色が薄く、上翅の合わせ目を除き、体は赤褐色です。

(2014.8.6. 堺市南区岩室)


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