2014-11-27

大阪湾のミヤコドリ

 ミヤコドリは日本には旅鳥または冬鳥として飛来していますが、飛来地は限定的です。 近畿地方では三重県には毎年飛来しています(こちら)が、大阪湾には稀です。
 そのミヤコドリが泉南の海に11月はじめ頃より来ています。 飛来当初は4羽だったようですが、うち1羽はハヤブサに追い回されたとかで、現在3羽が居続けています。


 飛来当初から人をあまり恐れないようで、けっこう近くまで来てくれます。


翼の下面は純白です

 ミヤコドリの英名は Oystercatcher で、カキなどの2枚貝の殻をこじあけ、中の軟体部を食べます。 見ていると、泉南に来ているミヤコドリはアサリをよく食べているようでした。

礫に嘴を突っ込んで餌探し

貝殻は海中で取り除いたたらしく、口に入れたのは軟体部のみ

 この地は、カモメ類やカモ類の他、ゴカイ類やカニなどを餌とするシギやチドリなどもよく飛来する場所ですが、2枚貝を餌とするものは思いあたりません。 今年は貝毒が話題になり、人が貝を採らなかったために、餌が豊富にあるのかもしれません。 長く居続けてくれている理由もそのあたりにあるような気がしました。
 東京湾でもミヤコドリは増加傾向にあるらしく、この調子で毎年飛来してくれるようになればいいのですが・・・。

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