黒をベースにした翅に白い斑紋の蝶が小川の上を行ったり来たり。 上の写真は撮っている時には赤い斑紋には気づかず、
モンキアゲハだと思って撮ったのですが、小川から離れようとしませんし、モンキアゲハよりゆったりとした飛び方に見えたので、とまるのを待って確認すると、目に飛び込んできたのが前翅の付け根の赤い斑紋、ナガサキアゲハのメスでした(下の写真)。 熊本県で見て以来の再会となりました。
ちなみに、ナガサキアゲハのオスは、ほぼ真っ黒です。
しばらくは近づいて少し撮っては逃げられて・・・を繰り返していたのですが、急にオスが現れ、しばらくもつれていましたが、間もなく交尾したまま高い枝に止まってしまいました(下は300mm望遠レンズで撮った写真をトリミングしています)。
◎ ナガサキアゲハの交尾はこちらにも載せています。
ナガサキアゲハは南方系の種類で、江戸時代には分布は九州以南に限られていました。 それが温暖化の影響と考えられていますが、1940年代には山口県西部や高知県南部で、1960年代には淡路島で、2007年に茨は城県南西部で、2009年には栃木県南部、福島県や宮城県で確認されるなど、分布域は次第に北上してきています。
ナガサキアゲハを今回見た場所は、直線距離にして6~7km離れた幼稚園でナガサキアゲハを飼育しているらしいのですが、これとは関係なく、上記の分布地拡大からしても、きわめて自然に交尾が行われたことからしても、堺市でナガサキアゲハはすっかり定着しているように思います。
(2015.7.11. 堺自然ふれあいの森)
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