庭のジンチョウウゲ
Daphne odora がよく匂っています。 ちなみに、属名の
Daphne はギリシア神話の女神ダフネに由来しますが、種小名の
odora は良い香りを意味し、同じ語源を持つものとして、
Helleborus odorus(クリスマスローズ)や
Lathyrus odoratus(スイートピー)があります。
和名も漢字で書くと「沈丁花」で、代表的な香木の一つである沈香(じんこう)のようなにおいをもつ丁子(ちょうじ、クローブ)のような花という意味の名前です。
ジンチョウゲは中国南部の原産ですが、室町時代には既に栽培されていたようです。 しかし、日本にある木は、ほとんどが雄株で雌株は少なく、したがって種子はほとんど見られないようです。 私もジンチョウゲの雌株は寡聞にして見たことがありませんが、雌株は花数が少ないのが植物界の常ですから、花と香りを楽しむには雄株の方がいいのでしょうね。 上の写真でもオシベしか見えておらず、これも雄株の花でしょうが、雄花にはメシベは無いのか、確認のために断面を作ってみました。
上がジンチョウゲの花の断面です。 思ったよりも立派なメシベを持っていました。 ちなみに、ガク片らしきものは見あたりませんが、じつは花弁のように見えているのがガク片で、花弁はありません。 またオシベは、断面を作る時に1本取れていて、写真の7本と併せて8本(4+4)です。
(2016.3.6. 自宅の庭にて)
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