コナラの葉上で、マルハラコバチ科の
Perilampus属の一種が産卵していました。 最初の写真では産卵管が見えていますが、2枚目の写真では産卵管が深く差し込まれ、葉と腹部が接していて、産卵管は見えません。
産卵管を差し込んでいる場所は、葉が巻き込まれていて、その中に宿主(寄生されるもの)が潜んでいそうな所です。 見ていると触角でトントンと探りながら前進後退を繰り返し、産卵管を差し込むことを、かなり長時間繰り返していました。
上は少し引いて撮ったものです。
上は産卵している葉の裏を撮ったものです。 宿主は糸で葉の縁を引き寄せて“隠れ家”を作っているようです。 この糸を破って中を見ると・・・
幼虫の姿がありましたが、幼虫の体はしぼんでいて、既に死んでいるようにも見えます。
Perilampus属の蜂は(全てかどうかは確認できていませんが)、チョウ目やハバチの体内に寄生するヤドリバエや寄生蜂の幼虫に寄生すると言われています。 今回の場合も、写真の幼虫の体内に寄生している幼虫に産卵しているようです。
葉をいろいろ触っているのですが、蜂は逃げません。 産卵に対する強い執念があるようです。
以下、この産卵中の蜂をいろんな角度から撮った写真を載せておきます。
(2016.4.30. 堺自然ふれあいの森)
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