2017-01-30

コシジロウミツバメ


 上はコシジロウミツバメ Oceanodroma leucorhoa です。 弱って飛べなくなってU動物病院に保護されていた個体を見せていただきました(2017.1.28.)。


 和名に「ツバメ」とついていますが、スズメ目ツバメ科のツバメに対してコシジロウミツバメはミズナギドリ目ウミツバメ科で、系統的にはかなり離れています。 これらの仲間は嘴の基部の上に「管鼻」という器官を持っていて(上の写真)、この器官で海水からの余分な塩分をこしとるようです。


 和名の「コシジロ」は尾羽上面を被う羽毛が白しところからです。 この白色部の正中線上には、上の写真のように黒い縦縞が見られる場合が多いとのことです。

 コシジロウミツバメは海洋で暮らし、夏に千島列島などで繁殖します。 北海道厚岸町の大黒島はこれらの鳥の繁殖地として国の天然記念物に指定されています。
 たぶん発達した低気圧に巻き込まれて来たのでしょうが、このような鳥が大阪府下で見つかるとは驚きです。

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