2017-03-05

マンサクの花


 一説には「まず咲く」「まんずさく」が東北地方で訛ったものともいわれる早春の花マンサク Hamamelis japonica の花です。 長い花弁に目を奪われがちなこの花のつくりを、もう少しじっくり見てみることにしました。


 花弁は細く軟らかですが、赤褐色のガクは丈夫であるうえに花柄は短く互いに寄り集まっていてがっしりとしています。 一見たよりなさげに見える花が、まだ気温が低くて活動する虫も少なく、温かい日にしか来てくれない虫を待ち続けるかのように比較的長期間咲き続けるのは、そのあたりに秘密があるのかもしれません。
 上の写真くらいに拡大すると、オシベは4本であることが確認できます。 花の中央に2本見えるのは柱頭です。


 花の奥まで横から見えるように、手前にあるガク片、花弁とオシベ1本を除去してみました(上の写真)。 葯は弁開しています。
 上ではメシベがよく分からないので、メシベをほぼ真横から見えるようにしたのが下です。 マンサク科らしいメシベです。



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