2017-05-02

ミヤコノケビラゴケ


 岩から垂れ下がるミヤコノケビラゴケ Radula tokiensis 、渓谷近くの、いかにも川霧のかかり易そうな場所でした。


 上は背面から撮っています。 透けて見えている腹片はほぼ方形で、背片のほぼ半分の長さです。 下は背片aの赤い四角で囲った部分を拡大したものです。


 背片の背縁基部に注目しているのですが、茎と重なって分かりづらくなっていますので、背縁を黒い色でなぞったのが下です。


 aの背片の背縁基部は切形を呈していて、その上端には赤い矢印で示したような鈍い突起が見られました。 このような背片は他にもあちこちに見られました。


 上は腹面から撮ったものです。 仮根が腹片の中部に束生していますが、これはケビラゴケ科に見られる特徴です。


 上は背片の葉身細胞です。 トリゴンは見られません。

(2017.3.25. 徳島県海部郡海陽町相川)

◎ 本種は水中でもよく見られます。 そのような水中で暮らす本種をこちらに載せています。


0 件のコメント:

コメントを投稿