2023-05-07

ミヤコノケビラゴケ


 渓流のすぐ際の水しぶきのかかる岩上から水中にまで続くミヤコノケビラゴケ Radula tokiensis の群落がありました。 本種はこのように水を好むケビラゴケです。


 上の2枚は、いずれも腹面から撮っています。 背片は円頭、腹片は背片の約1/2の長さです。

 背片の縁はほぼ全縁ですが、上のような細鋸歯のある葉もありました。

 葉身細胞は薄壁で、トリゴンはほとんどありません(上の写真)。 Radula(ケビラゴケ属)の油体は、ふつう大きな1(~2)個で、こちらに載せている本種も1個の油体ですが、上の写真では各細胞に数個の油体があります。 水中で育っていたことと関係があるのでしょうか?

(2023.5.3. 奈良県宇陀市)

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