2017-09-14

ヒロハスズメノトウガラシ


 写真はヒロハスズメノトウガラシ Lindernia antipoda var. verbenifolia です。 従来スズメノトウガラシとされていたものは、本種とエダウチスズメノトウガラシ L. antipoda var. grandiflora に分けられています。(2種間の違いはこちらに載せています。)


 上の写真のいちばん上は花を横から見ており、中央の垂れているのはツボミ、下の横に伸びているのは未熟な果実です。


 上の写真は花を斜め上から見ています。 花は上下から押し潰したような形をしていて、花冠は2唇形で、下唇は3裂しています。 上唇と下唇の間から2本の黄色いヒゲのようなものが出ていますが、これは・・・


 上唇と下唇の間を裂いてみました(上の写真)。 これらの仲間はオシベが4本のはずですが、花粉を出しているのは上唇にくっついている2本のみのようです。 中央に伸びているのはメシベで、黄色いヒゲのようなものは、位置からしてもオシベなのですが、葯が見当たらず、花粉は出していません。 仮オシベとして虫を誘導する役割になっているようです。

(2017.9.9. 堺自然ふれあいの森)

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