2017-12-18
ヒゲシリブトガガンボの幼虫
昨日はミカドシリブトガガンボかもしれないシリブトガガンボ亜科の一種の幼虫を記事にしました(こちら)。 上の写真の幼虫は、それとよく似てはいますが、体の模様も異なりますし、背面の長い対になっている肉質突起は先端がくっついていますし、体長も昨日のものの倍近い15mmほどあります。 ちなみに、学研の図鑑に書かれているミカドシリブトガガンボの体長は「9~10mm内外」となっています。
学研の図鑑には、ミカドシリブトガガンボの近縁種として、ヒゲシリブトガガンボ Liogma serraticornis の名前が挙がっているのですが、幼虫の写真は載せられていませんし、詳しい説明もありません。 ネットで検索してみても、ヒゲシリブトガガンボの幼虫の写真が1つだけヒットしましたが、違いもよく分かりません。
じつは今回の幼虫が先にみつかり、他にもいないかと探して見つかったのが、昨日載せた幼虫でした。 とにかく、ガガンボ科は、ガガンボ亜科、シリブトガガンボ亜科、ヒメガガンボ亜科の3亜科に分けられますが、これらの幼虫はシリブトガガンボ亜科には間違いないでしょう。
2021年1月22日の愛媛大学の今田弓女助教の講演(詳しくは【こちら】)で、ヒゲシリブトガガンボであることが確認できました。 これまで「シリブトガガンボ亜科の一種の幼虫②」としていたタイトルも変更しておきます。
以下、各部をもう少し詳しく見ておきます。
上は腹面から体の末端付近を撮っています。 やはり体の末端に肉質突起が発達しています。
上は腹面から頭部があるはずの所を撮っています。 かわいい顔のように見える模様がありますが、やはり口器らしいものは見当たりません。
頭部らしい所を撮ってやろうと・・・
上のように正面近くから撮ってもよく分かりません。
上は斜め前横から撮ったのですが、やはり頭部は退化しているようで、はっきりしません。
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