2017-12-25

アオハイゴケの蒴


 数日前に載せたケネジクチゴケミジンコシノブゴケなどと同じ岩上に育っていたアオハイゴケ Rhynchostegium riparioides です。 上の写真でも分かるように、水飛沫を浴びて濡れています。
 アオハイゴケは前にも載せていますが(こちら)、前回は蒴がありませんでしたし、葉形も少し違っているので、再登場です。


 古い葉は暗緑色で、新しく伸びた枝についている葉は明るい黄緑色と、ずいぶん色が異なります。 蒴は古い枝の途中から出ていて、長い蒴柄があります。


 葉形は、2枚目の写真や前に載せたアオハイゴケでは広卵形が多いのですが、上の写真のようにほぼ円形のものもあります。 葉形に違いがあっても、全周に小さな歯が並ぶことや、中肋が葉長の 2/3~3/4に終わることなどは共通です。 翼部は不明瞭ですが、他よりも幅のある細胞で形成されているようです。


 上は葉身細胞です。


 内蒴歯と外蒴歯はそれぞれ16本です。 帽や蓋の残っている蒴はありませんでした。



 上は内蒴歯、外蒴歯と胞子です。

(2017.12.13. 京都市 貴船)

◎ 帽を持った若い蒴をつけた本種をこちらに載せています。 またこちらには水中で繁茂していた本種を載せています。


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