2017-12-03

クマムシ

 下はコケに混じっていたクマムシです。 といっても、クマムシ(=緩歩動物)は総称で、世界中では 1,000種以上が知られています。 ですから、大きさも 50μm~1.7mmと多様ですし、動物の体液を吸うものもいれば、堆積物中の有機物で生きている種類もいます。 どの種も4対8本の脚を持ち、ずんぐりとした体つきで、ゆっくり歩く種が多いようです。
 クマムシは乾燥、温度、圧力、放射線など諸条件に対し、非常に大きな耐性強度を持つことがしられています。 一部のクマムシは周囲が乾燥してくると、乾眠と呼ばれる無代謝の休眠状態に入り、悪化した環境に耐えることもよく知られています。

上の動画は、画面が小さいので、PCなら右下の四角をクリックし、スマホなら右下の矢印で全画面表示にすることをお勧めします。

 上のクマムシは乾燥した状態で3週間ほど保存していたコケに混じっていたようで、コケを調べるために水で簡易プレパラートを作成したところ、しばらくして脚を動かしはじめました。 しかし、上の動画のように8本の脚をさかんに動かすようになったのは、かなりの時間が経過してからです。
 上の動画では、横からの姿は最初の5秒ほどで、残りの2分あまりは腹面ばかりです。 光の来る方向に背を向ける傾向があるのでしょうか。
 腹面ばかりでも、クマの顔を思わせる(注1)顔の正面や、かわいい目を見せてくれたり、なかなか楽しませてくれました。
(注1) 私の主観です。 クマムシの名前は、太い脚でゆっくり歩く様子が熊の歩き方に似ているところからでしょう。

 下は動画からの切り出しです。




2 件のコメント:

  1. 動画のアップ、ありがとうございます。
    クマムシ可愛いです。

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    1. このクマムシ、武田尾の駅近くのコケにいたものなんですよ。

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