サワフタギ(別名ルリミノウシコロシ)
Symplocos sawafutagi はハイノキ科の落葉低木です。 写真は京都大学の
芦生研究林内で咲いていたもので、まだツボミが多く咲きはじめで、傷んだ花が無くて美しい花を楽しめました。
和名は、湿り気のある所によく育つので、沢を覆うところからでしょう。 別名の「ルリミ」は瑠璃色の美しい果実をつけるからで(
こちら)、「ウシコロシ」は枝をウシの鼻輪に使用したためだと言われています。
今年伸びた枝(=葉がついている)の先に円錐花序をつけています。
花冠は5深裂していて、ほとんど離弁花のようです。オシベは花冠より長くて多数あり、基部は融合しています。
上の写真の中央の葉は裏を見ています。 葉の縁には先が内曲した細鋸歯があります。 葉先は急に短く尖り、基部はくさび状に細くなっています。 葉脈は葉の裏面に膨れ出て毛が生えています。 葉の表面にもまばらに圧毛があってザラザラしています。
上はタマバエの1種が作った虫えい、サワフタギツボミフクレフシです。 寄生されているツボミはあちこちに見られました。
上はサワフタギやタンナサワフタギを食餌植物とするシロシタホタルガの幼虫です。 とまっている成虫を見ると、ホタルガに似た白い帯(位置はホタルガより少し翅の中央より)が目立ちますが、名前のとおり、後翅は白色です。
(2019.5.26. 芦生研究林)
0 件のコメント:
コメントを投稿