2019-06-26

ミヤマサナダゴケ


 土の斜面に複数のコケが混生していましたが、長い若い蒴が目立つコケがありました。 蒴の付いているコケだけを選り分けると、下のようなコケでした。


 乾いた状態では、葉は縮れています(上の写真)。


 蒴の長さは頸部から帽のツノの先まで入れると5mm近くにもなります。


 葉は湿らせると上のようになります。


 中肋は2本で、長い方は葉の中ほどに達しています。 上の写真でも葉身細胞が大きいことは分かりますが・・・


 葉身細胞は長い六角形~狭菱形で、長さは 60~100μm、幅も 20μm前後あります(上の写真)。

 以上の観察結果から、このコケはミヤマサナダゴケ Plagiothecium nemorale のようです。

(2019.5.26. 京都府 芦生研究林

◎ ミヤマサナダゴケはこちらにも載せています。

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