2019-07-04

コガネハイゴケの蒴




 コガネハイゴケ Campyliadelphus chrysophyllus が胞子体をつけていました。 葉や偽毛葉の様子などは前に載せていますので(こちら)、今回は蒴を観察しました。


 上は蒴歯です。 平凡社の図鑑では、ヤナギゴケ科の蒴の特徴を、次のように解説しています。
「蒴柄は長く,蒴は傾いて非相称。蒴歯は2列で完全。一般に外蒴歯の上部にパピラ,下部に横条がある。内蒴歯の歯突起は高い基礎膜の上にあり,外蒴歯とほぼ同長,歯突起の間には関節のある間毛がある。」
 これを上の写真にあてはめると、次のようになるのでしょう。
  a:外蒴歯の上部(よく見ると、パピラがたくさんある)
  b:横条のある外蒴歯下部
  c:基礎膜
  d:内蒴歯の歯突起
  e:関節のある間毛

(2019.6.12. 神戸市北区 道場)

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