崖に育つ上の写真のコケ、複数のコケが混じっていますが、多くはトサクラマゴケモドキ
Porella acutifolia ssp.
tosana のようです。 暗い緑色ですので、群落の中に茎を伸ばしているマメヅタの葉が鮮やかに見えます。
上は腹面から撮っています。 背片は長さが幅の約2倍あり、先端部には1~数個の歯があります。 背片の腹縁はやや内曲しています。
腹片は小さく、茎に接しているので、ルーペで観察しても、あまり目立ちません。
やや古くなった茎には胞子体を保護する花被も見られました。
上は背面から撮っています。 背片の背縁は茎の反対側までは張り出していません。
腹葉は茎径よりわずかに広く、先は切頭ぎみで、わずかに2裂しているものも多く、歯のあるものも多く見られました(上の写真)。
上は腹片にピントを合わせています。 葉には明瞭なキールがあり、腹片の腹縁基部は長く下延しています。 ほぼ全縁の腹片も多いのですが、数本の長毛を持つ腹片も多く・・・
尻尾のような長毛を持った腹片(上の写真)も散見されました。
上は葉身細胞です。 油体は、クラマゴケモドキ科全体であまり違いが無く、各細胞に数十個あり、均質な小さい楕円体です。
(2019.11.13. 京都市西京区 西芳寺川)
◎造卵器をつけたトサクラマゴケモドキは
こちらに載せています。
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