2019-12-06

ニセツリガネゴケ


 上の写真で、左下にあるのがニセツリガネゴケ Physcomitrella patens ssp. californica です。 中央から右上にかけて蒴柄が残っているのはアゼゴケです。 笠井氏に案内していただいた、稲刈りの終わった田での撮影です。


 蒴はその半分ほどが苞葉に隠されています。 上はその苞葉を開いて深度合成した写真です。 蒴は球形、閉鎖果ですので蓋と壺との境はありませんが、その上にちょこんと釣鐘状の小さな帽が載っています。 なお、胞子は蒴壁が不規則に割れて散布されます。


 上は、少し乾いていますが、短い蒴柄が確認できるように苞葉と手前の葉を取り去って撮った写真です(深度合成しています)。


 上は、大きく長く伸びたものを選んで撮ったのですが、それでも茎の長さは2mmを少し超える程度です。 上の写真の蒴の径は 0.8mmです。


 葉は倒卵形で、中肋は葉長の3/4ほどの長さです。

(2019.11.21. 滋賀県高島市)

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