2020-03-10

オニクラマゴケ(ミドリカタヒバ)


 上は、蘚類はホウライスギゴケですが、シダはオニクラマゴケ(別名ミドリカタヒバ) Selaginella doederleinii です。 日本のクラマゴケ類としては大型で、国内では、伊豆諸島、高知県、鹿児島県の島嶼域から琉球列島に分布しています。


 胞子嚢穂(上の写真の細くなった部分)をつけている枝もありました。


 上は背面から撮っています。 葉には2形があり、腹葉は茎から水平に出て大きく目立ちますが、広披針形で小さくて茎に張り付くような背葉の存在は、見落としがちになります。
 また、胞子嚢穂を構成する胞子葉はすべて同じ形で、4列に並んでいます。


 上は腹面から撮っていますので、茎の左右に広がる腹葉しか写っていません。


 胞子嚢穂の一部の胞子葉を取り除き、胞子のうが見えるようにしました。 この仲間の胞子のうは二枚貝状です。

(2020.3.5. 屋久島)

0 件のコメント:

コメントを投稿