2020-04-04

ヤマトクロウロコゴケ



 写真はヤマトクロウロコゴケ Lopholejeunea zollingeri です。 渓流の岩陰にくっついていました。 分布は紀伊半島以南とされています。


 上は腹面から撮っています。 葉を含めた茎の幅は5mmほどです。


 背片の先端は円頭で、内曲しています。 腹葉の大きさは背片の大きさとほぼ同じです。


 腹葉は横広の腎臓形で、幅は茎径の6倍前後あります。


 上は葉を1枚剥がして腹面から撮った写真で、左下は腹片、その左の円弧が茎とくっついていた所です。 下は上の赤い四角で囲った部分の拡大です。


 多くの葉の腹片の先端基部(赤い楕円で囲った部分)は4細胞幅です。


 上は葉身細胞です。 トリゴンは大きく、中間肥厚もあちこちに見られます。

(2020.3.4. 屋久島)

こちらには花被をつけたヤマトクロウロコゴケを載せています。


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