写真はナガスジイトゴケ
Haplohymenium longinerve でしょう。 樹幹に着生していました。
1枚目の写真には蓋のある蒴が写っていましたが、上は蒴歯の見える蒴です。 葉にはあまり光沢がありません。
上は乾いた状態、下は湿った状態です。 拡大率は同じで、スケールの最小目盛は 0.1mmです。
枝葉の長さは 0.5~1mmです。 長さだけではなく葉の形も変異が大きく、上の写真でも葉先が丸いものから針状に細く尖るものまで混ざっています。 このことも本種の1つの特徴です。
上の写真の中央から少し左上に寄った所に膨らんだツボミのようなものがあります。 多分生殖に関係する部分だと思いますが、まだ若すぎるのか、中を調べてもよく分かりませんでした。
上は葉先が丸いタイプの枝葉です。 基部近くの細胞を除いて、各細胞にはパピラがあります。
下はもう少し拡大率を上げて葉先が細く尖っている葉の中央部~葉先です。
葉の形に関わらず、中肋は葉先近くに達しています。 下は上の葉先近くをさらに拡大したものです。
各細胞には1個の大きなパピラがあります。
葉のほぼ中央部の葉身細胞は長さ8~13μmで、1~3個のパピラがあります(上の写真)。
上は蒴歯を外側から見ています。 外蒴歯は上部に大きなパピラがあり、下部は平滑です。 内蒴歯は発達が悪く、上の写真では隠れてしまって写っていません。
(2020.3.3. 屋久島)
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