2020-05-26

アシウテンナンショウ




 上はアシウテンナンショウ Arisaema amurense subsp. robustum var. ovale です。 分布は、京都、滋賀、福井の限られた地域とされています。 写真は昨年の5月26日に芦生で撮ったものです。
 学名が示しているように、分類学的にはアムールテンナンショウ(中国~アムールに分布)の亜種であるヒロハテンナンショウの変種に位置づけられています。
 葉は1枚で、5~7小葉に分かれています。 仏炎苞は葉の下につき、褐紫色で、白色の条があります。 なお、ヒロハテンナンショウの仏炎苞はもう少し小さく、ふつう緑色に白色の条が入ります。


 花序の付属体の先は太く、幅は6~8mmもあります。 上は仏炎苞を持ち上げて撮っています。 ヒロハテンナンショウの花序の附属体は細く、先端の幅は2~4.5mmです。

 芦生にはコウライテンナンショウやムロウテンナンショウも分布しているのですが、これらは仏炎苞が葉の上に出ます。 下は同じ日に撮ったコウライテンナンショウ Arisaema peninsulae です。



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