2020-05-25
オオバチョウチンゴケに産卵するガガンボの一種
昨日載せたオオバチョウチンゴケにガガンボの一種が来ていました(5月20日に撮影)。 上の写真の3小葉からなる腹葉はトウゴクサバノオですが、その奥にあるのはオオバチョウチンゴケです。
オオバチョウチンゴケの群落はかなり大きいのですが、ガガンボは少し飛んでは暫くとまっていることを繰り返し、この群落から離れようとしません。 ですから、上のように接近して撮影することもできたのですが、たぶんあちこちに卵を産みつけているのでしょう。
ガガンボの種名は、少し調べてみましたが分かりませんでした。 日本産のガガンボは、学名がついているだけでも700種ほどあり、未記載種はその数倍あるとされています。
上の写真では、腹部の先を曲げて葉の隙間に差し込んでいます。 卵は確認できませんでしたが、この時に産卵しているのでしょう。
ここで産みつけられた卵から生まれた幼虫が何を食べて成長するのかは分かりません。 コケ群落の下層で腐植化したものを食べるのかもしれませんし、緑のコケの葉を食べるのかもしれません。
ガガンボの同定には翅脈も大切です。 どなたかに同定していただけることを期待して、翅の写真を載せておきます。
コケを食べる虫は少ないのですが、いろいろと見つかってきています。 ガガンボも、春にコケが新しく枝を伸ばす時期にコケの近くでよく見かけますので、何種類かのガガンボの幼虫がコケを食べている可能性があります。
こちらには、ジャゴケとアオハイゴケの混生しているところで、ガガンボの一種が産卵している写真を載せています。 また、こちらやこちらにはツルチョウチンゴケ属(種名を確認していませんが、オオバチョウチンゴケだったかもしれません)の葉を食べるシリブトガガンボ亜科の幼虫の写真を載せています。
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