2021-11-14

ネコハギの果実

 ネコハギ Lespedeza pilosa は、日当たりの良い草地や畑地で、上の写真のように地表を這う多年生草本です。

 上は9月中旬に撮影した本種の花で、たしかにマメ科の花ですが、茎も葉もガクも毛むくじゃらで、地表を長々と這いまわる姿は「ハギ」とは思えません。 しかしその果実を見ると・・・


 上は 2021.10.31.に枚方市の穂谷で撮影した本種の果実です。 種子を1つだけ含んだ果実や3出複葉はまさしくハギ属の特徴です。

 和名の「ネコ」については以下のような説があります。
 イヌハギという植物があります。 植物名の「イヌ〇〇」は、有用植物に似ていて役に立たない(つまらない)植物の名として、よく用いられます。 イヌハギもハギ属であり、3出複葉で小低木であることなどは観賞用に植栽されるハギの仲間と同じですが、そのような観賞価値が無いところからの名前だと考えられます。 ネコハギの名前は、毛が多く猫に手触りが似ている?こともあって、この「イヌ」に対しての「ネコ」だと考えられます。

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