2022-03-19

キテングサゴケ

 上は、胞子体を伸ばしはじめたホソバミズゼニゴケを調べている時に混生しているのを見つけたスジゴケの仲間です。 このの仲間はよく分からないのですが、キテングサゴケ Riccardia flavovirens ではないかと思います。 左端にはカリプトラから顔を出しかけている胞子体も写っています。

 上は葉状体の断面です。 葉状体の表面は平滑で、葉状体中央部(写真右方)で表皮細胞の大きさは内部細胞の大きさの1/2以下です。 トリゴンは見られません。

 上は葉状体の縁を上から見ています。 翼部は狭く、単細胞層は1細胞幅しかありません。 また表皮細胞の大きさは、下と比較しても、翼部や縁から葉状体中央部まで、ほとんど変わりません。

 上は葉状体の腹面で上方には粘液毛が写っています。 ほぼ1細胞に1個の油体があります。

 油体は大きく、微粒の集合です(上の写真)。 なお、この油体は壊れやすく、すくに微粒に分かれてしまうように思います。

(2022.3.17. 箕面公園)

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