2022-07-10

ヒロハシノブイトゴケ

 京都市北区雲ケ畑で 2022.7.3.にコケ観察会があり、上はそこで見たヒロハシノブイトゴケ Trachycladiella aurea です。 茎は長く伸び、不規則に分枝しています。 古い葉は褐色を帯びています。
 川の対岸の木に着生し、垂れ下がっていたのですが、長靴ではなかったので、観察会主催者の西野さんに採集してきていただきました。 そのような理由で、生育状況を示す写真はありません。

 上は乾いた状態で、縦方向に伸びているのが茎です。 茎よりも枝の方が葉を扁平に密につけ、太く見えています。 枝の幅は葉を含めて2~3mm、枝葉の長さは約2mmです。 後に書くように葉には多くのパビラがあり、このパビラが光を乱反射させるため、葉には光沢がありません。

 上は枝葉です。 葉先は長く伸び、中肋は細く葉の中部で終わっています。

 葉縁には細かい歯があります(上の写真)。

 上は葉身細胞です。 狭菱形~細長い六角形で、長さは 20~35μmですが、細胞壁沿いに多くのパビラが密に並び、細胞の境界は不明瞭です。

◎ ヒロハシノブイトゴケはこちらにも載せています。

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